2019年11月5日火曜日

10月度 ケアマネ会あしたば

10月あしたば


皆さんお疲れ様です。
夏に比べると随分と日が短くなり、朝晩冷え込むようになりました。昼夜の気温差がある季節でもあるので、健康面には十分気を付けたいですね。


さて、109日にあしたば会を開催しました。

今回は姶良伊佐地区薬剤師会より、ケーアイ調剤薬局の高山隆文先生にお越しいただき、『薬剤師による居宅療養』と題して、優しい口調で分かりやすくお話しいただきました。





居宅療養管理指導については、薬剤師の役割として①薬をきちんと飲めるように支援すること(服薬支援)、②患者さんの状態を効果と副作用の両面からチェックすること(体調チェック)、③得られた情報を多職種にフィードバックしADLQOLの向上に関わること(多職種連携)がある。



服薬状況が悪い場合でも、飲まない(飲めない)理由はそれぞれで、対応策もさまざまである。薬の整理がつかなくなって飲めない方には一包化や投薬カレンダー、日めくりカレンダーに張り付けたり、服薬支援ロボットもある。薬の理解がなく飲まない方には薬効を理解できるように説明する。自己調整をする方へも病識や薬識を再度説明し、服薬意義を理解してもらう。また患者さんに適切な服薬形態の選択と医師への提案を行っている。




体調チェックについては、薬が患者さんの病状、ADL、そしてQOLに悪い影響を与えていないかアセスメントする。そして得られた情報を医師、看護師、ケアマネジャーにフィードバックし、多職種が連携して患者さんのADLQOLの向上のための問題解決につなげる。



事例として、処方医に残薬の報告、残薬の調整を行い、デイケア、ヘルパーと協力して服薬管理を行ったり、一包化できない薬を医師に相談して一包化できる薬に変更してもらい、活動的に過ごせるようになったとのことでした。




その他にも、かかりつけ薬剤師やかかりつけ薬局、健康サポート薬局、電子お薬手帳についても詳しく教えていただきました。

質疑応答では、「事業対象者でも居宅療養管理指導の対象になるの?」との質問があり、「対応になります」とのことでした。



姶良地区薬剤師会では、メールを利用した薬についての困りごと相談窓口があります。気軽にご相談ください。





次回は、1113日 14時から居宅主催の事例検討会を予定していますので、皆さんの周りの方をお誘いあわせの上、ご参加ください。