2016年6月16日木曜日

平成28年6月度 ケアマネ会

 梅雨入りした途端、雨が降らない・・・。
さて、本日も晴天のうだる暑さの中、ケアマネ会が開催されました。参加者は27名、なんと出水市や東串良町からも参加者が、「いったいどこから聞きつけて・・・。」うれしい限りです。

今回は、5月に予定していた『岩間式事例研究』です。















と、その前に霧島市内外で、介護サービス事業所を展開する(株)ユニティの濵田代表から、『仕事と介護の両立』をテーマとしたセミナーのご案内。


実際に『介護』に直面したご家族は、両立に悩み、介護離職も現代の大きな問題となっています。その悩みに社会福祉士・リハビリテーション・社会保険労務士が、制度や考え方をお伝えします。今まさに、悩んでいらっしゃる方には是非ご紹介ください。



 ここで本題の、『岩間式事例研究』、今回は霧島市地域包括支援センター主任介護支援専門員の恒松さんの抱える事例、生事例ですのでご紹介はできませんが、非常に深く本人や家族と向き合ってきた様子が目に浮かびます。
 

 実際に、事例をまとめる途中にも多くの気づきがあり、実践を高めることが出来たようです。

 事例研究では、本人の世界から考えることで課題の本質が見えてきますよね。更に、見えたと思った本質をもっと深く追求して考えてみると何が見えてくるのか。この過程が、研究の真骨頂であり、事例提供者・参加者・スーパーバイザーまでもが、互いを高めることができた今回の『岩間式事例研究』もお土産たくさんでした。


 さて、次回の「あしたば」ですが、
日時:平成28720日(水)14:0016:00
場所:霧島市国分総合福祉センター3階大会議室の予定です。
 
 次回のテーマが『人命探索機器ヒトココ(認知症老人徘徊探知機:介護保険対象商品)について』でありまして、実際の機器の性能をご覧いただくため、場合によっては大空の下になるかも知れません。

 ヒトココは、対象者の人命を守るために開発された物ですが、使い方を誤ると対象者を縛る道具となってしまいます。我々、介護支援専門員の倫理観がより重要になることでしょう。
 会場の変更がある場合は、メーリングリストで追ってご連絡いたします。

HP記事をまとめていたら、あしたばメールをまとめていた牛牧が一言
 「大切なこと、伝えるの忘れちょった…」

 今回の事例研究で『焼酎』の話が出てきました。あるグループでは、「焼酎は絶対ダメ。」、
一方別のグループでは「高齢なんだから、焼酎くらい楽しめばいい。」との話がありました。アルコールについての見解はこのように人それぞれです。
 
 ここで一番大切なのが、いつもお話ししている「自己覚知」なんです。「焼酎飲んだらダメ」と思うのも「高齢なんだから楽しめばいい」と思うのも、どちらも「自分自身の価値観」なんです。

 我々、人と接することを生業としている者は、この「自分自身の価値観」を相手に押しつけてはならないんです。だから自己覚知(自分自身の価値観や行動規範等を知ること)すると同時に、相手には相手なりの価値観や行動規範があることを受け入れようとする姿勢が大切なんです。

 その上で、この利用者が焼酎に対してどういう思いがあるのかに耳を傾けることも必要ですし、医学的エビデンス等に基づいてアルコールが健康状態や日常生活にどういった影響を与えているか分析する作業も必要です。そして、それらを踏まえた上で、本人自身がどうしたいか確認していく必要があるのではないでしょうか?ただし、この作業を行う上でも「利用者との関係づくり」が行えているかどうか次第で、本人の反応が全く違
            ったものになるんでしょうね。

(文・写真:包括 福田)