2016年12月22日木曜日

平成28年12月度 ケアマネ会

いつもたいへんお世話になっております。
寒さも和らぎ、今日はホッとするような小春日和となりました。
季節の移ろいというのは大切なものですが、やっぱり寒いより暖かい方がいいですね♪
凍てついた心までとかされた気がします。

さて、本日は師走の慌ただしい時期にもかかわらず、25名の方々にお越し頂きました。
お忙しい中、誠にありがとうございました。


今年最後のあしたばは、いつものグループワークや事例検討とかではなく、
一年間頑張ってきた自分たちへのご褒美になるような企画ができれば…と考えていたところ、
シネマリンクの永田様より「ぜひ、映画の試写会を!」とお声がけ頂き、この度実現することとなりました。

永田様、坂元様、お忙しいところ、このような機会を頂き、誠にありがとうございました。
あしたばのみなさんへの一足早いクリスマスプレゼントになったのではないかと思います。


本日ご覧頂いたのは、「徘徊  ~ママリン87歳の夏~」というドキュメンタリーで、
母娘のズレまくった掛け合いがたいへん印象的な映画でした。

インタビューで娘さんが言った

「う~ん  覚悟か!人は…」

って言葉が心に突き刺さりました。ホント 「覚悟」 ですよね・・・(汗)

ご覧になられたみなさまはいかがでしたか?楽しんでいただけましたでしょうか?
また今後、この映画が一般市民向けの上映会に繋げることができれば幸いです。


来年年明け一発目は、予定通り第3水曜日の1月18日を予定しておりますが、内容や場所等については現在検討中です。
確かその日は、主任ケアマネ研修もかぶっていると聞いたような気が…。
また、同じ週に包括主催ケアマネ研修会で「介護予防ケアマネジメント」について行う予定でもありますので、「あしたば」としての活動は、2月からかな!?とも考えております。
まぁ、次回の詳細につきましては、また後日メールにてお送りしたいと思います。しばしお時間を下さい。


それでは、今年も1年間たいへんお世話になりました。
個人的には、ライフワークと決めていたケアマネから卒業することとなった感慨深い1年でしたし、
新たな環境のもと、忙しさを感じることもできないくらい慌ただしい一年でしたが、
たくさんの出会いがあり、たくさんの笑いがあり、そして、たくさんの人のご協力をいただきながら

非常に充実した1年になったように感じております。
みなさま、誠にありがとうございました。心から感謝 感謝です♪
来年も、なにをしでかすかわかりませんが(笑) 何卒よろしくお願いいたします。
では、良いお年を!!

2016年11月15日火曜日

平成28年11月度 ケアマネ会

いつもたいへんお世話になっております。

今朝は寒さも和らぎ、いつもより布団からの出やすさを感じたところでしたが、
雨の降り始めとともに寒さが戻ってきちゃいました。
そんな足元の悪い中、28名の方々にご参加頂きました。
ご参加いただきましたみなさま、お忙しい中、誠にありがとうございました。


始めに、姶良伊佐地域振興局の下原さまより、
「医療と介護の連携に関するアンケート」についてご案内がありました。


12月頃に実施予定としており、現在内容を詰めている段階ですが、
原案をご覧になられて、ご意見を頂けたらありがたいとのことです。
また、実施の際には、今後の切れ目のない療養支援体制を作れるよう、
1人でも多くのご協力を頂けたらとのことでした。
みなさま、年末のお忙しい時期になるかとは思いますが
ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。



それでは、本題です。
先月に引き続き、見える事例検討会を行いましたが
今日の進行も前回に引き続き、包括の町田&恒松コンビでした。
前回は、久々の見え検だったこともあり、浮き足立ち感がハンパなかったのですが(笑)
今日はたいへん落ち着いた進行だったのではないでしょうか?
2人とも惚れ直しましたよ♪
事例提供者は、霧島市社協居宅の赤井田さんでした。
先月、急に無茶振りしたにも関わらず快くお引き受け頂き、誠にありがとうございました。
また、事例提供者が少しでも安心できるよう、先輩ケアマネの四元さんにもご同席頂きました。
赤井田さん:四元さんはいてもいなくてもあまり関係なさそうでしたね(笑)
四元さん:終わりが近くなった頃に「ガヤ」を入れて頂き、誠にありがとうございました(笑)

今日の事例のタイトルは
「夫に捨てられた女性のその後」

提出理由は
「住宅型有料老人ホームから、身体的にも金銭的にも退去することができない」

ケアマネの困りごとは
「ホーム内でさまざまな問題を巻き起こしている」
といった内容でしたが、参加されたみなさまはいかがでしたでしょうか?

本人が言語化して発した言葉は、それを本音と受け止めなければならない反面、
それとは真逆の思いが隠されていることにも着目していかなければならないことが、
よ~くわかる事例だったのではないでしょうか?



さて、次回のあしたばですが、
日時:平成28年12月21日(水)14:00~16:00
場所:霧島市国分総合福祉センター 3F 大会議室
内容:10月25日に限定告知メールでお知らせした通りとなっております。

では、年末の慌ただしい時期に入ってまいりますが、体調管理等には充分お気をつけ頂けたらと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

2016年10月20日木曜日

平成28年10月度 ケアマネ会

いつもたいへんお世話になっております。
だいぶ秋らしくなったな・・・と思ったとたん、また真夏が舞い戻ったような暑さが続いておりますが
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?

さて、本日は38名の方々にお越し頂きました。お忙しい中、ホントいつもありがとうございます。



今回は、「見える事例検討会」 
~マインドマップを用いての事例検討~

を行ってみました。あしたばでは、これまで「岩間式」を用いた事例研究をメインに進めてきましたが
「事例提供者が手法を選べるようにしたいよね」って意見もあり、2~3年前に地域ケア会議で行っていた
「見える事例検討会」をためしに行ってみることとなった次第です。
インタビュアーもマップの書き手も久しぶりのことだったので、お見苦しいところが多々あったかと思います(笑)














ところで、みなさんは「マインドマップ」ってご存知ですか?
マインドマップとは、「思考の状況をかきあらわしたもの」です。
通常の事例検討では、事例提供者が事例概要等を事前にまとめる「手間」が発生しますが、
この「見える事例検討会」では、事例の配布資料はなく、
インタビュー形式で事例提供を行い、マッピングで見える化を行うというものです。



今回は、霧島市地域包括支援センターの上温湯さんに事例を提供していただきました。
事例タイトルは「一人暮らしに寂しさを感じる男性高齢者」
提供理由は「一人暮らしがいつまで続けられるか心配」
ケアマネの困りごととしては「支援してくれる女性に金銭を渡してしまうこと」
検討内容の詳細はお示しできませんが、参加者の方々からも
「あ~ あるある!」との声が上がっていましたね。
なにかしらお土産を持ち帰れる事例検討会になったのではないでしょうか!?
まぁ、なんにしても「支援者側視点」で考えるのではなく、
「本人のいる場所から始める」
「本人の見てる景色から始める」
ということが大切であることが再確認できた事例だったのではないでしょうか。


事例検討会の準備から当日の進行まで、包括のみなさん、たいへんお疲れ様でした。
また、活発な意見を出してくださいました参加者のみなさまにも、心より感謝申し上げます。

今後、地域ケア会議の充実も図っていくことが重要視されているところですが、
個別事例検討もこういった「見え検」やこれまで行ってきた「岩間式」等様々な手法から事例提供者が選択できるカタチにできないか模索しているところですので、
今後ともみなさまのご協力をよろし くお願いいたしまーす!




ということで、次回も
、「見える事例検討会」  ~マインドマップを用いての事例検討~
を行ってみようと思います。
事例提供に積極的に名乗りを上げてくださいました(笑)社協居宅の赤井田さん

お忙しいところすんませんが、よろしくお願いいたしますm(_ _)m



日時:平成28年11月14日(月)14:00~16:00
場所:霧島市国分総合福祉センター
    3F 大会議室

来月は、いつも通り会場をおさえることができず、
第3水曜ではなく第2月曜となっていますので
お知り合いの方々へも周知の程、よろしくお願いいたします。
では、ご不明な点等ございましたら、お気軽にご連絡下さい。
今後ともよろしくお願いいたします。

2016年9月23日金曜日

平成28年9月度 ケアマネ会

 朝晩涼しくなってきましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
また、先日の台風16号は大変強く雨風も強かったですが、大きな被害もなく安心された方も多かったのではないでしょうか。

 さて、本日は『我々ケアマネに期待されることをみんなで考えよう』~霧島市ケアマネ会「あしたば」の活動の振り返り~をテーマに、牛牧氏が講義をされ、18名の方が参加されました。




 まず、前半では「あしたば」ができるまでの経緯の説明がありました。

姶良・伊佐支部は31町と広域であり、横の連携が図りにくいことや、介護支援専門員協議会への加入者も少ないという現状がありました。

 そこで、平成252月に参加者8名で話し合いがもたれ、翌月『霧島市主任ケアマネ会合(仮称)』が発足しました。

 活動内容も多種多様で、徐々に研修会等で呼びかけを行い、平成262月に現在の『霧島市ケアマネ会あしたば』が決定されました。


このあしたばには、花言葉があります。

葉を摘んでも明日にはまた葉が伸び出すほど繁殖力が強いことから
『旺盛な活動力』

摘まれても摘まれても、明日には伸び出す葉を例えて
『未来への希望』


「我々ケアマネの一致団結した『旺盛な活動力』で、利用者一人ひとりだけでなく、この地域全体に『未来への希望』の灯をともすそんな活動をしていきたい。」

私達は、この言葉を胸に頑張っていけたらと思っています。


 後半はグループワークとなり、現在自分が抱えている困りごと、我々ケアマネに求められていることや、あしたばの今後の展望等について話し合いを行いました。

日頃の業務の中で悩んだりすることは多いですが、すぐに誰かに相談したりするまではできず悶々と抱えながら過ごしています。

 このような時間を設けてもらうことで、解決はできなくともみんなで共有できることで少しでも楽になるのだと、改めて感じました。
 

 次回の『あしたば』は、平成281019日(水)14001600、場所は霧島市国分総合福祉センター3階大会議室で開催予定です。内容は、「見える事例検討会」~マインドマップを用いて事例検討~です。
今後の「地域ケア会議」等でも活用できるよう、一緒に内容を深めていけたらと思っています。

多数のご参加をお待ちしています♪

文・写真]包括 平野

2016年8月18日木曜日

平成28年8月度 ケアマネ会

暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
こんなうだるような暑さにも関わらず、35名のみなさんにご参加頂きました。
お忙しい中、誠にありがとうございました。


本日は、姶良保健所 疾病対策係 より保健師の小田房子さまにお越し頂き、
「新しい難病対策と医療費助成制度等について」ご講演及びグループワークを行って頂きました。
小田さま たいへんご多忙の折、貴重なお時間を頂き誠にありがとうございました。


はじめに、

平成23年から難病対策の見直しについて審議が開始され、
平成27年1月より「難病の患者に対する医療等に関する法律」が施行され110疾病について医療費助成が開始、
同年7月より196疾病を追加(指定難病306疾病)して医療費助成が開始になった
といった難病対策の改革の経緯についてお話があったあと、

難病の定義や鹿児島県の難病対策だったり難病医療ネットワーク、拠点病院及び協力医療機関等について説明がありました。


通常、難病一覧は番号順になっているため、病名を探すのにも苦労するのですが、
今回は50音順になった一覧を配布して頂きました(チョ~便利♡)。

また、医療費助成制度について、負担割合や自己負担上限額、入院時の食費、
非課税者、重症患者、人口呼吸器等装着者、生保受給者等新旧制度の比較や実際の手続き等について、
難病支援ネットワーク加盟団体や患者家族サロン、交流会等についてご説明頂きました。



10分ほど休憩を挟んだのち、担当している難病患者さんの話などザックバランにグループワークをしてもらいました。

意外と難病患者さんで介護保険を利用していない方が多いらしい。
たぶん、自分の病気を知られたくないといった思いがあるのではないか?といったことや、
全然難病の知識のないまま担当となったが、保健所に相談したら、丁寧にたくさんのアドバイスをもらいながらなんとか支援することができたといった話などがありました。

そういった話を受けて小田さまより、難病患者さんは拘りを持った方が多く、
「どうして私だけがこんな目に…」といった思いを受け止めることや相手が気軽に話ができるよう
話の持っていき方に注意を払うことなどさまざまなアドバイスをいただきました。


小田さま
更新時期のたいへんお忙しい時期に、資料の準備から人数分のプリントアウト
そして、本日のご講演等、ホントにありがとうございました。
今日参加したケアマネも、「難病といったら小田さんへ♡」という意識が持てたのではないかと思います。
今後も、ケアマネへのアドバイスやまた次の機会等、何卒よろしくお願いいたします。



さ~て、次回のあしたばですが
日時:平成28年9月21日(水)14:00~16:00
場所:霧島市国分総合福祉センター 3F 大会議室
内容:未定
    できれば、マニュアル作成チーム等で進めている総合事業関係の進捗状況や
    生活支援体制整備について等ご報告できればと考えていますが
    現時点ではなんともいえませんので、次回のお知らせメールをお待ちいただけたらと思います。

では、暑い日が続きますが、お体にお気をつけて!

今後ともよろしくお願いいたします。

2016年7月21日木曜日

平成28年7月度 ケアマネ会

 梅雨も明け、茹だる様な暑さの中、ケアマネ会が開催され34名の参加がありました。


本日は、介護保険福祉用具貸与対象である人命探知機「ヒトココ」を介護支援専門員の皆様にも知って頂こうと、

開発元のオーセンティックジャパン株式会社(福岡市)の久我代表

連動アプリの開発元である株式会社ヴィンテージ(北九州市)の郷田代表取締役・只友取締役



ヒトココを活用した見守り体制を推進している霧島市地域密着型サービス事業者連合会の黒岩会長

霧島市長寿・障害福祉課の住吉さん・下津曲さん

にもご参加頂き、「ヒトココを活用した認知症高齢者の行方不明防止について~支援者間のネットワークを考える~」をテーマに実施。



 
ポイントは、5つ。


①人命探知機ヒトココを知る(機器の性能実践)

 山岳救助でも使用されているヒトココは、遭難者が多数発生する山岳を抱える県では、入山時に推奨、入山届出書にID記載欄がある人命探知機です。これを用いて、認知症高齢者の行方不明防止・捜索に寄与出来ないかと久我代表。

 まずは、認知症のある方に普段使いして頂けるよう、抵抗ないデザイン・機能性を目指したそうで、子機の重さ100円玉4枚分、専用のお守り袋があり、充電は1~3ヶ月ももつ高性能。行方不明時には、親機を使うことで、100~200M程度を捜索できます。

 

②ヒトココを使用した他地区の行方不明防止・捜索の実践を知る

 ヒトココを導入している自治体は数多くあり、今回は福岡県大牟田市の取組が報告されました。予め、地域をエリア分けし、捜索には車輛を使います。車輛が通るルートもヒトココの電波が行き届くよう勘案し予め設定しておくことで、道に迷い不安な高齢者を早期に発見できる体制を整えているそうです。

霧島市でも昨日、大牟田市の取組を模倣し、国分中央・松木・広瀬・福島を対象地区に徘徊模擬を行いました。実際には、捜索時の指揮・連携機能を高める連動アプリ「たくと」も加えての実施。

この「たくと」は、行方不明者発生時に、行方不明発生地点周辺の協力員(事前にメアド登録している方)に通知が行き、添付のURLを開くと、協力員は捜索に参加できる状態か否かの意思表示を行うことができ、結果、指揮するものが協力者の人数を把握できます。

また、行方不明者の捜索に必要なIDの通知、捜索中にはヒトココの反応状況をリアルタイムで送信することで指揮所では、捜索された地域を把握でき、捜索の漏れを防止したり、エリアを限定していくことができます。

ブッツケ本番で行った昨日の捜索も2㎞以上離れた模擬徘徊者を15分で発見保護することが出来ました。



③霧島市の現状

 以上のような、機器・アプリがありますが、最大限の効果を発揮するには、対象となる方の日常にどのように関わるか、家族の想いや覚悟を共有し、支援者間の体制を整えていく必要があり、ケースによっては地域ケア会議を通して、ネットワーク化もされました。

 しかし、いまだ連携されにくい現状があることも事実。
 独居高齢者世帯・高齢者世帯が多い霧島市では、家族以外による見守り体制を整える必要があります。



④行方不明防止・捜索、介護支援専門員ができること

 ヒトココを使用することのメリット・デメリットについて、個人ワーク・グループワークしてもらいました。

 機器を使用することでの安心感、それに反して関わりが希薄になる可能性も・・・。
 見えない鎖にならないように、プライバシーも考えなくちゃ・・・。
 
 色々な意見が出てきました。

「何度も迷子になり、ヒトココで保護」という事実があったとしたら、受け手次第で、
「何度迷子になっても帰って来れるから安心だね。」とも、
「何回も迷子になっているんだから、家での生活は無理でしょ。」とも受け取ることができます。

 周囲で支える人の安心感も高めていくためには、私たちの専門性を持った関わりも大切になります。



⑤霧島市の将来

 簡単に言うと、ハード面は、昨日実施した模擬を具体的な形にしていきたい。

 大切なのは私たち含め関わる者が、倫理・ネットワーク・連携が揃った見守りが実施できる体制を作り上げていくというソフト面の充実にあると思います。適正利用の在り方、機器の機能を発揮するため必須となるネットワークの在り方、介護サービス事業者相互の連携、一つとして欠かすことができないものばかりです。

 でも、もっとも大切なのは徘徊に至らない本人との関わり方であったり、環境づくりといった、介護の本質を見直す私たちの姿勢だと思います。便利な機器ではありますが、多くの職種・事業者が協力し、支えあえる霧島市を目指し、穏やかな生活の実現を目指していきましょう。



さて、次回のあしたばです。

日時:平成28年8月17日(水)14~16時
場所:霧島市国分総合福祉センター3階 大会議室
内容:「難病法」について
講師:姶良・伊佐地域振興局 健康増進課 疾病対策係 小田房子氏

平成27年1月にスタートした「難病法」。同年7月から指定難病が306疾患に増え、それに伴う医療費助成等も複雑になりました。

全ての疾病をお話しいただくわけにはいかないので、聞きたい疾病のリクエストをお待ちしています。

(文・写真:包括 福田)

2016年6月16日木曜日

平成28年6月度 ケアマネ会

 梅雨入りした途端、雨が降らない・・・。
さて、本日も晴天のうだる暑さの中、ケアマネ会が開催されました。参加者は27名、なんと出水市や東串良町からも参加者が、「いったいどこから聞きつけて・・・。」うれしい限りです。

今回は、5月に予定していた『岩間式事例研究』です。















と、その前に霧島市内外で、介護サービス事業所を展開する(株)ユニティの濵田代表から、『仕事と介護の両立』をテーマとしたセミナーのご案内。


実際に『介護』に直面したご家族は、両立に悩み、介護離職も現代の大きな問題となっています。その悩みに社会福祉士・リハビリテーション・社会保険労務士が、制度や考え方をお伝えします。今まさに、悩んでいらっしゃる方には是非ご紹介ください。



 ここで本題の、『岩間式事例研究』、今回は霧島市地域包括支援センター主任介護支援専門員の恒松さんの抱える事例、生事例ですのでご紹介はできませんが、非常に深く本人や家族と向き合ってきた様子が目に浮かびます。
 

 実際に、事例をまとめる途中にも多くの気づきがあり、実践を高めることが出来たようです。

 事例研究では、本人の世界から考えることで課題の本質が見えてきますよね。更に、見えたと思った本質をもっと深く追求して考えてみると何が見えてくるのか。この過程が、研究の真骨頂であり、事例提供者・参加者・スーパーバイザーまでもが、互いを高めることができた今回の『岩間式事例研究』もお土産たくさんでした。


 さて、次回の「あしたば」ですが、
日時:平成28720日(水)14:0016:00
場所:霧島市国分総合福祉センター3階大会議室の予定です。
 
 次回のテーマが『人命探索機器ヒトココ(認知症老人徘徊探知機:介護保険対象商品)について』でありまして、実際の機器の性能をご覧いただくため、場合によっては大空の下になるかも知れません。

 ヒトココは、対象者の人命を守るために開発された物ですが、使い方を誤ると対象者を縛る道具となってしまいます。我々、介護支援専門員の倫理観がより重要になることでしょう。
 会場の変更がある場合は、メーリングリストで追ってご連絡いたします。

HP記事をまとめていたら、あしたばメールをまとめていた牛牧が一言
 「大切なこと、伝えるの忘れちょった…」

 今回の事例研究で『焼酎』の話が出てきました。あるグループでは、「焼酎は絶対ダメ。」、
一方別のグループでは「高齢なんだから、焼酎くらい楽しめばいい。」との話がありました。アルコールについての見解はこのように人それぞれです。
 
 ここで一番大切なのが、いつもお話ししている「自己覚知」なんです。「焼酎飲んだらダメ」と思うのも「高齢なんだから楽しめばいい」と思うのも、どちらも「自分自身の価値観」なんです。

 我々、人と接することを生業としている者は、この「自分自身の価値観」を相手に押しつけてはならないんです。だから自己覚知(自分自身の価値観や行動規範等を知ること)すると同時に、相手には相手なりの価値観や行動規範があることを受け入れようとする姿勢が大切なんです。

 その上で、この利用者が焼酎に対してどういう思いがあるのかに耳を傾けることも必要ですし、医学的エビデンス等に基づいてアルコールが健康状態や日常生活にどういった影響を与えているか分析する作業も必要です。そして、それらを踏まえた上で、本人自身がどうしたいか確認していく必要があるのではないでしょうか?ただし、この作業を行う上でも「利用者との関係づくり」が行えているかどうか次第で、本人の反応が全く違
            ったものになるんでしょうね。

(文・写真:包括 福田)

2016年5月20日金曜日

平成28年5月度 ケアマネ会

 5月18日(水)27名の参加がありました。

 今回は当初予定しておりましたのが「岩間式事例研究」でしたが、勉強会のリクエストをいただいた「支援者として求められる自己覚知」の内容で、牛牧代表の講義と3人組のグループワークで行われました。

 まずはじめに、以前メールにて送らせていただいた「市役所に届いた郵便」についての報告から始まりました。
 担当ケアマネが「通帳」「印鑑」「介護保険証」を持って行ってしまって、自分でしたくても何もできないという内容の郵便物でした。さらに後日一通の郵便物が届き、臨時給付金の申請に関しても身分証明書がないともらえないという内容でした。送り主の氏名が記載されており、施設での事実確認を行い、分かったことがありました。通帳は本人さんの勘違いで娘さんが持ってらっしゃいました。ですが、印鑑と介護保険証についてはケアマネが持っていました。以前からケアマネへの不信もあり、ケアマネは変更になりました。
 通常ケアマネが印鑑を預かることなんて考えられません。ですが、自分を振り返ってみると「自己負担割合証」など預かったままで返却していないものなど皆様はないでしょうか?自分の日頃を振り返るいい機会になればと思います。

 さて、講義の内容についてです。














 「自分のことを知る」「自分のことを見る」ということは日頃できているようであってできていないことです。鏡で自分を見ても、他人から見る自分とは反対の自分が映ってしまいまいます。正しく知ろうと思っても、自分を自己防衛するために歪んだ自分を認識してしまいます。「知る」という行為に関しても、一人一人知っていると判断する基準が異なります。
 そこで、今回は事例報告を通して、自己覚知の必要性をもう一度再確認してもらおうという内容になります。



グループワーク① 
事例の中で、「本人さん」「主介護者の妹さん」「障害福祉グループの職員さん」「障害者福祉制度のショートステイの施設長さん」「ケアマネージャーさん」。それぞれの立場で「思い」「考え」「事情」は違い、どうしたら解決できるのか、それぞれの思いをグループワークで考えること




 お互いの立場を理解しようと努め、立場が違う人々が協力して、本人さん、妹さんの思いを汲んで計画にできることが大切だということに気付かされました。
 それぞれが異なった事情を持つことで、相手に批判的な感情を抱くことをあるかもしれないが、自分がなぜそのような感情に至ったのかを客観的に捉えないといけない。相手に批判的になるほど、相手も自分の求める結果に対して反対の行動をとることを学びました。





グループワーク②
「他人の仕草や行為で許せないこと」
「逆に、こんなこと全然気にならないこと」
個人ワークで考え、それを発表し、聞き手は客観的にどう捉えたのか。




 自分の「考え方」「傾向」を知ることで、人との違いを知る機会となりました。自分は許せるのにって思えることも、人から見たら許せないことってあるんだなと感じました。人を知ることで、自分を知るということにも気づかされました。
 相手を許せないと感じると相手に対し、「防衛的態度」をとってしまうというヒントをいただきました。確かに、許せない人には心を積極的に心を開こうとはしません。
 また、許せないことは、言語化されるけど抽象的であり、意外に確固たるものではなく、流動的なんだなって感じました。あの人のオナラは許せるけど、あの人のオナラは許せないとか。


グループワーク③
介護の現場で「長所」としていかせること
介護の現場で「短所」として気をつけるべきところ
個人ワークで考え、それを発表し、聞き手は客観的にどう捉えたのか。

 自分の価値基準でみんな生きており、外部から見た特徴を持っています。私の場合、「声が大きい」「ドライ」「知的欲求が強い」「身振り頷きが大きい」などです。
 長所としてみてくれる人は、「元気」「切り替えが上手」「勉強熱心」「表現力がある」など。
 短所として見られると、「うるさい」「薄情」「プライバシーまで踏み込んでくる」「うっとおしい」など。
 相手が自分の特徴をどのように解釈するかは、相手しだいであり、それをどのようにして長所と捉えてもらえるのかが大切なのではと考えました。

個人ワーク
 自分に対する客観的評価を聞いて、自分が何を感じたのか。自分自身について新しい気づきはあったのか。
 自分が日頃、注意を向けている部分はあまり間違っていないように感じた。自分の与えたい印象と抱かれた印象に大きな違いはなく、今後精度を上げていくことが課題と捉えました。

 今回のケアマネ会に参加し、日頃他事業所としておつきあいさせていただいているケアマネさんが、どんなパーソナリティーなのか知らなかったのですが、担当者会議等で抱いた日頃の印象は感情や思考を訓練によりコントロールされた状態を見ていたということに再度気づかされました。今回心を開いて、価値観を話してくださったグループの方に本当に感謝しました。
 「まさかこんな考えを持っている人だったとは知らなかった」という驚きをグループワークで感じました。日頃のケアマネとしてのプロ意識に感激でした。

 今後、ケアマネ会に参加し、顔の見える関係になり、そして、ケアマネさんがどんな人なのかを知ることで事情を理解できるようになるのではないかと思いました。

 次回、ケアマネ会は6月15日(水)14:00−16:00
 霧島市国分総合福祉センター3F 大会議室
 内容は、岩間式事例研究となっております。
 『ヒトココの勉強』も考えていらっしゃるようです。よろしくお願いいたします!


       今回は、リハケアガーデンネクストの迫口さんが寄稿して下さいました。


2016年4月16日土曜日

平成28年4月度 ケアマネ会

暖かいというよりはすっかり暑くなってきた今日この頃、284月度のケアマネ会が13日(水)14時から開催されました。年度初めのお忙しい中、32名もの方々が参加して下さいました。


まず、今まで牛牧代表とともにあしたばを支えてこられた多賀さんが異動になられたということで一言ご挨拶をいただきました。


ロールプレイでの多賀さんの利用者役としての名演技!がとても印象に残っています。今までありがとうございました。異動先でのご活躍をお祈り申し上げます。あと、異動してもあしたばの「来れるときは来る!来れないときは来ない!」のモットーを忘れずに(笑)

さて今回は「新総合事業移行に向けた動き~10年後(2025年)のわがまちを見据えて~」と題して、さまざまな事業の進捗状況について牛牧代表からの説明がありました。



簡単に内容を紹介致しますと、まず霧島市の現状について、なぜ総合事業に移行する必要があるのか説明があり、これから始まる生活支援体制整備事業や、現在進行形のマニュアル作成ワーキングチーム、地域ケア会議の充実、医療との連携、認知症施策の推進、成年後見制度、障害者施策とのシームレス化、主任介護支援専門員指導力強化事業など、今後私たちがケアマネジャーとして関わっていくであろう事業の進捗状況の説明でした。途中、心情理解の大切さ、自分自身と向き合うことが習慣化できない限り、「相手に寄り添っているつもり(本人は寄り添っていると思っているが…)」の「つもり」から脱却することはできないという自己覚知につながる話も交えつつ、あっという間に2時間が経ちました(牛牧代表自身は消化不良だったようですが…)。

私自身、正直なところ「今から大変だな…。」という印象を受けましたが、ケアマネとして自分自身も資質の向上に努めなければ…と改めて気の引き締まる思いがしました。

次回のあしたばは518日(水)の14時から総合福祉センター3階大会議室にて開催予定となっております。内容は今のところ未定ですが、牛牧代表によると岩間式事例研究について考えておられるようです。

あしたばはグループワークをしつつ愚痴や悩みをお互いに聞いてもらったり、新しい情報を得ることができたり、とても有意義な会だと私自身感じております。

行ってみたいんだけど、今さら行きにくいよな…という方もいらっしゃると思いますが、軽い気持ちで一度参加してみて下さい。ケアマネの方はもちろん、ケアマネでない方でも大歓迎なので、お待ちしております。


              今回は、今日館の實成さんが寄稿してくださいました。